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真宗大谷派(東本願寺)女性室 あいあうNET


女性室公開講座 報告記事




2017年度 京都会場 2018年2月23日(金)開催


日 時 2018年2月23日(金)16時〜
会 場 しんらん交流館
テーマ 分断と沈黙を超えて -沖縄と女性-
講 師 三上智恵さん
(ジャーナリスト・映画監督)
主 催 解放運動推進本部 女性室




 2018年2月23日、しんらん交流館において「分断と沈黙を超えて―沖縄と女性―」をテーマに、2017年度女性室公開講座が開催され、百名を超える参加がありました。講師にジャーナリストであり、映画監督として沖縄を拠点にさまざまなメッセージを発信している三上智恵氏を迎え、氏の監督作品『標的の島〜風かたか〜』を上映後、講演がありました。

 上映に先立ち、はじめに藤内明子女性室スタッフから、「繰り返される市民、とりわけ女性への暴力的な犯罪、高い貧困率、基地を巡る分断と沈黙。現代の沖縄が抱えるこれらの問題は、あきらかな加重負担である基地の存在は勿論のこと、本土に暮らす私たちの沖縄への無知や無関心にもその一因があるのではないか」と開催の趣旨と願いが述べられました。

 今回上映の作品は、三上氏の前二作(『標的の村』『戦場
(いくさば)ぬ止(とぅどぅ)み』)に続く基地や自衛隊の配備に揺れ動く沖縄を取材したドキュメント映画で、辺野古や高江に集まる人々の緊張感に満ちた映像が続きます。その一方で、島に根付き、いのちをつないでいこうとする女性たちの姿にも焦点があてられ、映画の題である〈風(かじ)かたか(風よけ)〉に込められた願いがさらに増幅されて伝わってきます。

 上映後、三上氏から映画制作への思いや撮影にまつわる話、また現在取り組んでいる次回作の紹介がありました。また、「辺野古の海が埋められてうれしく思う人はいない。仕方なく容認している人を賛成派といわないでほしい。決して賛成反対という二項対立ではない」「民主主義が壊れつつあると、沖縄が警鐘を鳴らしていることに日本中の人に気づいてほしい」等、他県の人たちの無関心さ、伝わらないもどかしさを訴えました。参加者からは「つらくて泣きながら見ました。”反対と言えなくしてしまうこと″が日本の状況そのものだと思います」「女性室公開講座の新たな展開としてよかった」等の感想が寄せられ、一人ひとりがどう考え行動するべきか、深く考えさせられる講座となりました。また、今回初めて「女性室」を知ったという声があり、今後、広報展開の方法も課題となりました。