女性室ギャラリー展

開催要項 2024年2月8日(木)~3月25日(月)


 女性室では、毎年国際女性デー(3月8日)にちなみ、女性室ギャラリー展を開催しています。今回は、「いろいろな性を生きる」展と題して、「トランスジェンダーのリアル」のパネルを展示いたします。

 トランスジェンダーとは、生まれた時に割り当てられた性別と性自認が異なる人たち、または曖昧な人たちのことです。その存在は認知されつつあるものの、いまだ無理解な声によって傷つけられる事象があとをたちません。

 性のことは、以前よりも取り上げられるようになってはきましたが、性は一人ひとりにとってデリケートな事がらでもあります。

 私たちは見た目で判断し、これまでの感覚をもって属性を決めつけがちです。性のあり方も男か女かという分け方ではなく、複雑で多様です。

 一人ひとりがお互いの存在を認め合い、いろいろな性をいきいきと生きられる社会になることを願います。


テーマ いろいろな性を生きる展3 ~トランスジェンダーのリアル~

平日 9時~18時/土日祝 9時~17時 [火曜日休館]

入場 無料

場所 しんらん交流館1F 交流ギャラリー

主催 真宗大谷派解放運動推進本部女性室

チラシはコチラPDF

報告記事

2019年度開催記事 2月26日(水)~3月23日(月)

「いろいろな性を生きる展2」開催
〜多様な性をいきいきと生きられる社会へ向けて〜

 国際女性デー(3月8日)にちなみ、2月26日から3月23日まで、しんらん交流館一階交流ギャラリーにおいて「いろいろな性を生きる展2」が開催しました。昨年に引き続き、男女という分け方だけでは捉えきれない「多様な性のあり方」がテーマで、今年は、キュンチョメ(アートユニット)の映像作品『声枯れるまで』・『わたしは世治』の上映を行いました。

 『声枯れるまで』は、性別と名前を変えた3人の人物に、その経緯や名前の由来についてインタビューし、最後に名前を叫ぶ作品。また『わたしは世治』は、*FtMの子が母と会話しながら、一緒に筆を握り、親からもらった元の名前の上に新しく自分がつけた名前を書いてくという作品。どちらも性と名前をテーマにした作品で、世の中の性別規範への違和感や、具体的に身体の性を変えることについて、親の愛情が込められた名前と自分で獲得した名前への思い、親子の関係と葛藤などが、それぞれに語られる。
 このふたつの映像作品を中心に、去年の「いろいろな性を生きる展」のパネルからも多数展示しました。

 期間中は、新型コロナウイルスの影響により、しんらん交流館での催し物が全て停止している状況であったが、京都新聞に当展示の記事が出たことをきっかけに、少人数ながら興味を持たれた方が足を運ばれ、両作品ともじっくり時間をかけて鑑賞される姿が見られました。来場者からは、「LGBTQとは、私と全く関係のない存在であると思っていたが、生き難さを抱え、そしてその中で生きようとしている点で、私と同じなのではないかと感じた」「映像作品であるからこそ伝わるものがあると思った」「東本願寺の取り組みに感銘を受けた」「多様な性のあり方について新聞などでは取り上げても、実生活の場では、まるでないことのようになっているのが不思議」などの感想が寄せられました。
 *FtM Female to Maleの略。出生時に分けられた性別は女性であり、性自認は男性の人。