男女両性で形づくる教団をめざす協議会

開催要項 2019年10月4日(金)

 女性室では、開設以来、男女両性で形づくる教団を願い、宗門内外の人々にその活動を広く公開し、課題を共有するために女性室公開講座を開催しており、2018年度までに27教区で実施してきました。しかし、性差別に関する問題を継続して取り組むことの困難さや、宗門内に意識の差があるとの声を各教区から伺います。

 そこで、さらなる性差別問題への意識啓発の取り組みを願い、「男女両性で形づくる教団をめざす協議会」を開催してきました。2016年度からは具体的・積極的な協議に資するため、参集いただく教区を絞り、全教区を2ヵ年にわけて開催しています。今年度は北陸連区7教区、近畿連区5教区、九州連区5教区を対象に開催いたします。

日時 2019年10月4日(金)10時15分受付開始・10時45分開会式

場所 しんらん交流館

対象 出席者は対象教区に依頼

主催 真宗大谷派 解放運動推進本部女性室(075-371-9247)

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報告記事

2019年度開催記事 2019年10月4日開催

 10月4日、「男女両性で形づくる教団をめざす協議会」がしんらん交流館大谷ホールを会場に開催しました。(今年度は北陸・近畿・九州連区の各教区を対象)

 開会式の後、藤場芳子スタッフより「女性室の歩みと願い」として、本協議会の趣旨説明を行いました。はじめに、女性室の願いが「御同朋・御同行」という生き方の実現に尽きると述べた上で、性差別の見えにくさと「しくみ」について指摘し、それらの可視化の方途を挙げ、性差別問題とは、すべての人にとって「私の課題」なのだと提起しました。また、男女二元論では語れない問題として、多様な性についての取り組みを挙げた。最後に女性室開設の経緯と歴史を説明しながら、本年8月発行『女性史に学ぶ学習資料集』の紹介や、女性室の見解として提出した「聖教に見る性差別言辞の検証」(2017年9月)にふれ、昨年12月から本年2月に開催された人権週間ギャラリー展「経典の中で語られた差別」での、性差別に関するパネル差し替えについても言及しました。

 午後からは、大聖寺教区代表より2018年度女性室公開講座開催報告として、講座当日に上映された委員作成の映像「浄土を願う~御文・御消息から問われる私~」を視聴しました。続いて、全体の様子と参加者の感想の紹介がありました。

 その後の班別協議会では、「寺院での生活、また日常の中で感じる性差」「男女両性で形づくる教団という表現」「聖教における性差別的な表現(五障三従・変成男子等)」「今後の教区活動」等について話し合いました。

 全体協議会では、各班の報告後、各教区の取り組みや課題、継続の工夫について話し合われ、四国教区からは教区報連載の「LINEで語ろうジェンダーのこと」について、久留米教区からは教区内寺院へ出向いた定例学習会及び多様な性の仏前結婚式・葬儀式の執行等が語られました。また、日程途中には交流の場としてカフェタイム等を設けました。

2018年度開催記事 2018年10月4日開催

 女性室では、性差別に関する問題の取り組みが教区において継続されることを願い、「男女両性で形づくる教団をめざす協議会」を開催しています。2018年度は10月4日、しんらん交流館大谷ホールを会場に、東北連区7教区、東海連区6教区及び福井教区(昨年度欠席教区)を対象に開催し16名が出席しました。

 開会式の後、藤場芳子女性室スタッフから「女性室の歩みと願い」として趣旨説明を行いました。はじめに女性室の願いが「御同朋・御同行」という生き方の実現に尽きると述べたうえで、性差別は見えにくい差別であると提言。教団の歩みの紹介の中で、1991年に女性の住職就任が条件付きで認められたのち数年かけて制度上の性差別は解消されましたが、それに伴い「坊守制度」「寺院継承」などの課題も明らかになってきました。制度が整って平等になったとおさめてしまうと、性差別の課題が見えにくくなります。生活の場においても性差別の視点を見失いがちになり、ともすると私的なことにすり替えられ不問にされることを指摘しました。

 また、現在の取り組みとして『御文』における「五障三従の女人」等の表現について検証を進めていることや、男女の二元論では語れない問題、多様な性(LGBT)についての学びなどを挙げました。

 午後からの班別協議会では、寺院で生活する中で、また日常の中で性差による疑問を感じたことがあるかということや、「男女両性で形づくる教団という表現」「聖教における性差別的な表現(五障三従・変成男子等)」についてどう思うか、また今後の教区における活動等について話し合いました。「「男女両性形づくる教団」という表現が男女二元論にとどまっているが、多様な性を認めあえる教団であることを願うスローガンを発信してほしい」「寺院の現場では、女性が法衣を着用してお参りすることに違和感を持つ方がいる」などの意見がありました。

2017年度開催記事 2017年12月8日開催

 「男女両性で形づくる教団をめざす協議会」がしんらん交流館大谷ホールを会場に開催されました。昨年度より、積極的に具体的な協議を進めるため参加いただく教区を絞って開催しており、今年度は北陸連区7教区、近畿連区5教区、九州連区5教区及び岐阜教区(2016年度公開講座実施)、山形教区(昨年度欠席)が対象でした。

 はじめに藤場芳子女性室スタッフ、土屋慶史同スタッフより、「女性室の歩みと願い」について、それぞれの視点からの話がありました。
 藤場スタッフは、女性室の活動と歴史を紹介する中で、宗門の制度・機構の中で固定化され、当たり前とされてきた男女の役割・制限などに触れ、他の差別には敏感であっても性差別に鈍感である点を指摘し、女性室の願いが「御同朋・御同行」という生き方の実現に尽きるということを語りました。
 土屋スタッフは、「男女共同参画」と「男女平等参画」という言葉の違いについて述べ、男女平等を抜きにした男女共同参画の推進の問題点を指摘しました。また、各教区で女性差別に取り組む委員会等の継続が困難な例を示し、午後からの協議に向けた発題を行いました。

 午後からは2016年度女性室公開講座の様子をまとめた映像を視聴した後、岐阜教区代表より開催の報告がありました。

 その後の班別協議会では、最初に「寺院で生活する中で、また日常の中で性差による疑問を感じたことはありますか?」という質問用紙に記入し、その内容を基に各自が自己紹介をした後、各教区の現状や課題の意見交換を行いました。

 休憩をかねて設けられたカフェタイムでは、別の班の人や女性室スタッフを交えて語り合い、交流を深める時間となりました。

 全体協議会では班別協議会の報告後、各教区の取り組みや課題、悩みが語り合われ、特に、参加者から「教化委員会で性差別のみを取り扱う部門がある教区について、その成立過程を知りたい」との要望を受け、該当する金沢、大阪、久留米教区からそれぞれ報告がありました。そして最後に、女性室が新しくホームページを開設するにあたり、進捗状況を含めたお知らせを行いました。

 終了後、有志による交流会では、協議会の感想をはじめ、活発な意見交換が行われ、貴重な交流の場となりました。