男女両性で形づくる教団をめざす協議会
開催要項 2024年5月21日(火)
女性室では、開設以来、男女両性で形づくる教団を願い、宗門内外に向けてその活動を広く公開し、課題を共有するために、各教区で女性室公開講座を実施してきました。
依然として宗門内に意識の差があることや、教区において性差別の課題に継続して取り組むことの難しさがあるとの声が女性室に寄せられる一方、創意工夫した取り組みを継続している教区もあります。
そこで、教区におけるさらなる性差別問題への意識啓発の取り組みを願い、教区間の情報交換や課題の共有を促進する場として「男女両性で形づくる教団をめざす協議会」を開催します。各教区においてどう取り組んでいけるのか、ともに考えましょう。
日時 2024年5月21日(火)13時30分
場所 Zoom
対象 出席者は教区に依頼
主催 真宗大谷派 解放運動推進本部女性室(075-371-9247)
報告記事
2023年度開催記事 2024年5月21日開催
5月21日、「男女両性で形づくる教団をめざす協議会」がオンラインで開催、各教区で性差別問題に取り組んでいる部門の代表者をはじめ、教区駐在教導等27名が出席しました。
初めに女性室スタッフから「女性室の歩みと願い」の説明、その後、女性室公開講座を実施した教区から活動報告がありました。
新潟教区からは、旧三条教区で開催した公開講座において、教区内で生じている課題を自身の問題として受け止められるよう、住職や坊守等による討議形式で実施し、厳しい意見も含めて反応があったことを前向きに捉え、今後に活かしたいと報告がありました。北海道教区からは、これまでの活動において、様々な立場の方が対等に話し合えていないことが課題として見いだされ、それが公開講座の実施や性差別問題について考える契機となり、今後それぞれの現場で課題共有を始めたいとの報告がありました。
引き続き行われた班別協議会では、教区と組が連携した取り組みや、教務所ではなく各地域を会場とした出向く教化の工夫、教務所長が教区教化委員への女性の登用を推進した実例等、各教区における様々な教化活動の工夫が共有されました。また一方で、性差別問題に対する関心の低さや、他の差別問題が中心で性差別問題を取り上げるに至らないといった課題や、改編後の教区ではエリア相互の連携が難しく、活動自体が停滞している現状も報告されたが、他教区の状況を聞くことで刺激を受けたという出席者もいました。
全体協議会では、教区内の議決の場に女性がいないことや、女性が会議で発言できず出席するだけとなっていたという実例を踏まえ、役職に就く女性の数を維持していくための工夫や女性に発言を促す配慮の必要性等を話し合いました。